年始に目標を立てる人ほど、お金が貯まらない理由 2025-12-30 00:01:38

年始に目標を立てる人ほど、お金が貯まらない理由
今年こそ貯金を増やす」
「無駄遣いをやめる」
「将来のために資産形成を始める」
年始になると、多くの人が“お金の目標”を立てます。ところが現実には、年始にしっかり目標を立てた人ほど、年末には思ったほどお金が残っていない。これは決して珍しい話ではありません。
実は、これは意志の弱さの問題ではなく、目標の立て方そのものに構造的な落とし穴があるからです。
なぜ「正しいはずの目標」が失敗するのか、多くの人が年始に立てるお金の目標は、次のようなものです。
●毎月○万円貯金する
●無駄遣いをしない
●ボーナスは全部貯金する
●投資を始める
一見、どれも正しそうに見えます。しかし、これらの目標には共通点があります。それは「行動」ではなく「結果」だけを決めているという点です。
「毎月5万円貯金する」という目標を立てた瞬間、人はなぜか「もう貯金した気分」になります。脳は「決めた=前進した」と錯覚するため、行動の緊張感が一気に下がるのです。
これを心理学では目標達成の錯覚と呼びます。
目次
目標がある人ほど、浪費しやすくなる逆説
さらに厄介なのは、目標を立てた人ほど「自分はちゃんとしている」という自己評価が高くなることです。
●節約を意識している
●将来のことを考えている
●周囲より堅実だと思っている
この状態になると、人は無意識にご褒美消費を始めます。
「ここまで頑張っているんだから」
「これくらいはいいよね」
こうして、コンビニでの小さな出費、不要なサブスク、使い切れない保険やサービスが積み上がっていきます。結果、目標を立てた安心感が、浪費を正当化する材料になってしまうのです。
「貯金ができない人」の本当の共通点
FPとして多くの相談を受けてきて分かるのは、貯金ができない人には明確な共通点があるということです。
それは、「お金を使う順番が決まっていない」という点です。
多くの人は、
①生活費を払う
②残ったら貯金する
という順番で考えています。しかし、この順番では、貯金はほぼ確実に失敗します。なぜなら、人間は「余ったら貯める」ほど強くできていないからです。
飲み会、急な出費、欲しかったもの→「余り」は想像以上に簡単に消えます。
お金が貯まる人が“目標を立てない”理由
一方で、着実にお金を貯めている人は、意外にも年始に大きな目標を立てません。
彼らがやっているのは、目標ではなく仕組み作りです。
●給料日に自動で貯金が引き落とされる
●使っていいお金の上限が決まっている
●保険や固定費が整理されている
つまり、「頑張らなくても貯まる状態」を先に作っているのです。
ここが、目標依存型と仕組み型の決定的な違いです。
「目標」よりも先に決めるべき3つのこと
年始にやるべきなのは、「今年はいくら貯めるか」ではありません。先に決めるべきなのは次の3つです。
① 貯金を“先取り”する金額
給料が入った瞬間に、強制的に別口座へ移す金額を決める。
② 使っていいお金の上限
節約ではなく、「ここまでは使ってOK」というラインを決める。
③ 惰性で払っている固定費の見直し
特に保険・通信費・サブスクは、気づかぬうちに家計を圧迫しています。
これらは努力ではなく、一度決めれば自動で効く対策です。
年始の決意が「1月で終わる」本当の理由
多くの人が「今年こそ」と思いながら、1月で挫折します。それは、意志が弱いからではありません。
●寒い
●出費が多い
●イベントが多い
1月は、むしろお金が貯まりにくい月です。そのタイミングで“我慢型の目標”を立てること自体が、失敗の原因になっています。
お金は「目標」ではなく「設計」で貯まる
お金の問題は、性格や根性の問題ではありません。設計の問題です。
●貯金できない人=ダメな人
●お金が残らない=浪費家
そう思ってしまう人ほど、正しい対策から遠ざかってしまいます。
実際には、「仕組みを知らないだけ」というケースがほとんどです。
なぜ「計画倒れ」は毎年同じ人に起こるのか
年始に目標を立て、数週間で崩れていく~
このパターンを毎年繰り返している人には、もう一つ見落とされがちな共通点があります。
それは、過去の失敗を振り返らないまま、新しい目標を立てているという点です。
「去年は貯金できなかった。でも今年こそは」そう思いながら、多くの人は前年と同じ収入、同じ支出構造、同じ生活リズムのまま、目標だけを“上書き”します。
冷静に考えれば、条件が変わっていないのに、結果だけ変わるはずがありません。
それにもかかわらず人は、
●年が変わった
●気持ちを新たにした
●目標を書いた
という形式的な変化を、実質的な改善だと錯覚してしまいます。
「今年こそ貯める人」が見ていない現実
お金が貯まらない原因は、「使いすぎ」だけではありません。
むしろ多いのは、何にいくら使っているかを正確に把握していないケースです。
【例】
●保険料が家計に占める割合
●通信費が本当に適正か
●使っていないサービスへの支払い
これらは毎月少額でも、年間にすると数十万円単位になることがあります。
しかし、年始の目標設定では、こうした「現実の数字」がほとんど見直されません。
数字を直視しないまま立てた目標は、精神論に近く、長続きしないのは当然です。
「貯金=我慢」という思い込みが失敗を生む
もう一つ重要なのは、貯金を我慢だと捉えている限り、成功しにくいという点です。
我慢は、ストレスとセットで積み上がります。
ストレスは、いずれ必ず反動として出費に変わります。
【結果】
●平日は節約
●週末に浪費
●自己嫌悪
●また節約
という負のループに陥ります。本当にお金が貯まる人は、我慢をしていません。
「使わなくていい支出」を構造的に減らし、使うべきところには、罪悪感なく使える状態を作っています。
年始は「増やす」より「減らす」が正解
年始というタイミングで最も効果が高いのは、「収入を増やす」「投資を始める」ことではありません。
それよりも先にやるべきなのは、お金が出ていくルートを減らすことです。
●目的が曖昧な保険
●惰性で続けている固定費
●使っていないのに解約していない支出
これらは、一度整理すればその後ずっと効き続けます。
年始にこの整理ができるかどうかで、1年後の家計は大きく変わります。
まとめ:年始にやるべき、たった一つのこと
もし今年、年始にやることを一つだけ選ぶなら、それは「お金の流れを一度、第三者に整理してもらうこと」です。
保険、貯金、固定費、将来設計は自分一人で考えるほど、判断は感情に引っ張られます。
目標を立てて失敗する1年を繰り返すより、「何もしなくても貯まる状態」を作る1年に変えてみてはいかがでしょうか。
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