COLUMNお役立ち保険コラム

年収が増えても貯金できない人に共通する“3つの錯覚” 2025-12-18 17:26:49

 

 

年収が増えても貯金できない人に共通する“3つの錯覚”

 

「昇給したはずなのに、なぜか貯金は増えていない。」
これは、家計相談の現場で非常によく聞く悩みです。年収が上がれば自然と貯金も増える。多くの人がそう信じていますが、現実は必ずしもそうなりません。実際、年収が上がった途端に家計が苦しくなる人も少なくないのです。

この現象は、意志の弱さや浪費癖が原因ではありません。多くの場合、お金に対する“思い込み(錯覚)”が原因です。本記事では、年収が増えても貯金できない人に共通する3つの錯覚と、その抜け出し方を解説します。

 

錯覚①「年収が増えれば、自然にお金は残る」

 

最も多い錯覚がこれです。
昇給や転職で年収が増えると、「今までより余裕が出るはず」と無意識に考えてしまいます。しかし、実際には収入の増加と同時に支出も増えるケースがほとんどです。

 

例えば、

●外食やコンビニの利用回数が増える

●住居のグレードを上げる

●スマホや家電を“ワンランク上”にする

●保険やサブスクが増える

 

 

これらは一つひとつが小さな出費でも、積み重なると家計を確実に圧迫します。これを「生活水準の上昇(ライフスタイルインフレーション)」と呼びます。

収入が増えた分だけ生活レベルを上げてしまえば、手元に残るお金は変わりません。むしろ、固定費が増えることで、収入が減ったときのリスクは高まるのです。

 

 

 

 

錯覚②「貯金は“余ったお金”でするもの」

 

「今月は余ったら貯金しよう」
この考え方が、貯金できない最大の原因です。

実際には、ほとんどの人にとって“余るお金”は永遠に生まれません。なぜなら、余る前に使ってしまうからです。
貯金ができる人とできない人の違いは、収入の多さではなくお金の流れの作り方にあります。

貯金できる人は、
「使う → 余ったら貯める」ではなく、
「先に貯める → 残りで生活する」
という仕組みを作っています。

例えば、給料日に自動で一定額が別口座へ移るだけで、意識せずとも貯金は進みます。年収が上がっても貯金できない人ほど、この“先取り”ができていないケースが多いのです。

 

 

 

 

 

 

錯覚③「投資や保険をやっているから大丈夫」

 

近年は、NISAやiDeCoの普及により、「投資をしている=将来は安心」と考える人が増えました。しかし、これも錯覚の一つです。

投資や保険は、目的と金額が整理されていなければ、貯金の代わりにはなりません。

よくあるのが、

 

 

●何のための積立かわからない

●老後用なのか、教育費なのか曖昧

●途中で使えない商品に入っている

●掛け金が家計を圧迫している

 

 

といったケースです。

これでは「お金を増やしているつもり」が、「家計を苦しくしている原因」になってしまいます。投資や保険は、貯金を補完する手段であり、貯金そのものではありません。

 

 

 

 

 

 

なぜ“年収アップ”が逆に家計を苦しめるのか

 

年収が増えても貯金できない人に共通する特徴として、もう一つ見逃せないポイントがあります。それは、「お金の管理レベルが、収入の増加に追いついていない」という問題です。

多くの人は、年収300万円台の頃と、500万円、600万円になった後とで、同じ感覚のまま家計を扱っています。しかし、収入が増えるということは、使える選択肢も増えるということです。選択肢が増えれば、その分だけ判断回数が増え、無意識の支出も増えていきます。

 

例えば、
「少し高いけど、今月は余裕があるから」
「頑張っている自分へのご褒美だから」
という判断が積み重なり、結果として支出全体が膨らんでいきます。これらは浪費ではなく、“正当化された支出”です。そのため本人に自覚がなく、家計簿をつけても原因が見えにくいのが特徴です。

 

さらに、年収が上がると「自分はもう大丈夫」という安心感が生まれます。この安心感が、貯金や家計管理への意識を弱めてしまいます。実際、相談現場では「年収が上がってからのほうが、お金に無頓着になった」という声も少なくありません。

 

加えて、税金や社会保険料の負担が増える点も見落とされがちです。額面の年収が増えても、手取りは思ったほど増えないケースも多く、「増えたはずなのに余裕がない」という違和感が生じます。この違和感が、「どうせ貯金できない」という諦めにつながることもあります。

 

つまり、年収アップが貯金につながらない原因は、意志の弱さではなく、収入に見合った“家計設計”への切り替えができていないことにあります。収入が変わったタイミングこそ、支出・貯蓄・投資のバランスを一度リセットし、設計し直す必要があるのです。

 

 

 

年収が増えても貯金できない人の共通点

 

3つの錯覚に共通しているのは、
「収入の額」に意識が向き、「お金の設計」に目が向いていない点です。

 

●いくら稼ぐか

●いくら使うか

●いくら残すか

 

を意図的に設計しているかどうかです。
年収が高くても、設計がなければお金は残りません。逆に、年収がそれほど高くなくても、設計があれば着実に資産は増えていきます。

 

 

貯金体質に変わるための3つの視点

 

① 固定費を“年収アップ前提”で見直さない
昇給分はなかったものとして扱う。

 

 

 

② 先取り貯金の仕組みを作る
意志ではなく、仕組みに任せる。

 

 

 

③ 投資・保険の目的を明確にする
貯金と混同しない。

 

 

 

この3つを意識するだけで、家計は大きく変わります。

 

 

 

 

 

 

まとめ:問題は「収入」ではなく「錯覚」

年収が増えても貯金できない原因は、浪費ではなく錯覚です。
そしてこの錯覚は、誰でも簡単にハマります。

 

 

●年収は上がっているのに貯金が増えない

●何にお金を使っているかわからない

●将来のお金が漠然と不安

 

 

と感じているなら、一度お金の流れを整理する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

貯金ができない原因は、努力不足ではありません。
多くの場合、「お金の流れ」が見えていないだけです。

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