将来が不安な人ほど、今やるべきことはシンプル 2026-01-29 16:18:33

将来が不安な人ほど、今やるべきことはシンプル
「将来がなんとなく不安なんです」。
お金の相談で、最も多く聞く言葉のひとつです。老後、教育費、働けなくなったときの生活、物価上昇。ニュースやSNSを見ていると、不安の材料はいくらでも出てきます。その結果、「何かしなきゃ」と思いながら、結局何から手をつければいいのか分からなくなる。そんな状態に陥っている人も少なくありません。
ただ、現場で多くの家計を見てきて感じるのは、将来に不安を感じている人ほど、やるべきこと自体は驚くほどシンプルだということです。
目次
不安が大きくなるほど、選択肢を増やしてしまう
将来が不安になると、人は情報を集め始めます。投資、節約、副業、保険、ポイ活。どれも間違いではありませんが、問題は「全部を一度にやろうとすること」です。
結果として、家計は複雑になり、管理ができなくなり、結局何が正解か分からなくなる。そして最後は「よく分からないから、このままでいいか」と思考停止してしまう。これは決して珍しい話ではありません。
不安を減らすために行動しているはずなのに、行動が不安を増やしてしまう。ここに、多くの30代がはまっています。
本当に不安を減らす人がやっていること
一方で、同じ30代でも「将来はそこまで不安じゃない」「何が起きても何とかなる気がする」と話す人たちには、ある共通点があります。それは、複雑なことをやっていないという点です。
彼らは、何に備えているのか、どこまで備えれば十分なのか、今は何をしなくていいのかが明確です。将来の不安を消しているのは、収入の多さでも、投資の知識でもありません。「整理されているかどうか」なのです。
シンプル① まず「生活が崩れないか」だけを見る
将来の話をする前に、最初に確認すべきことはひとつです。何かあったとき、今の生活はどこまで耐えられるか。
収入が一時的に減ったらどうなるか。病気やケガで働けなくなったらどうなるか。家族がいる場合、その生活費はどうなるか。ここが見えていないまま将来設計を考えると、不安は必ず大きくなります。
逆に言えば、「ここまでは大丈夫」というラインが分かるだけで、不安は一気に現実的なサイズになります。
シンプル② 「増やす話」は後回しにする
不安を感じている人ほど、投資や運用の話から入りがちです。しかし、増やす話は家計が安定してからでも遅くありません。
先にやるべきなのは、今の固定費、今後確実に出ていくお金、想定外が起きたときの影響を把握することです。ここが整理されていない状態で投資をしても、相場が動いたときに不安が増すだけです。
不安を減らすための投資が、不安を増やす原因になってしまう。この逆転現象は、決して珍しくありません。
シンプル③ 「全部を守ろう」としない
将来が不安な人ほど、「完璧に備えなきゃ」「抜け漏れがあったらどうしよう」と考えがちです。しかし現実には、すべてのリスクに備えることは不可能です。
大切なのは、致命的なダメージを避けることと、立て直しが効く状態を保つこと。この2点です。完璧を目指すより、「倒れても起き上がれる設計」を作る方が、はるかに現実的で、不安も小さくなります。
独身30代・既婚30代で違う「シンプルさ」
独身30代の場合、不安の正体は「全部を一人で背負うこと」です。だからこそ、収入が止まったときの備えや生活防衛資金の確保が最優先になります。
一方、既婚30代の場合は「家族を止めないこと」が軸になります。共働きであっても、どちらかが動けなくなった場合の影響を考えなければなりません。やることは違っても、共通しているのは見るポイントを絞っているという点です。
将来の不安は「考える量」ではなく「整理の質」で決まる
将来が不安な人ほど、真面目です。ちゃんと考えているからこそ、不安になる。でも覚えておいてほしいのは、不安は行動量で減らすものではないということです。
見るべきポイントを減らす。順番を整える。やらなくていいことを決める。それだけで、将来はずっと見通しやすくなります。
「不安=準備不足」ではないという勘違い
将来が不安だと感じると、多くの人は「自分はまだ準備が足りていないのではないか」と考えます。そして、何かを足そう、増やそう、学ぼうとします。しかし実際には、不安の正体が準備不足ではないケースも非常に多いのです。
たとえば、
●保険は何となく入っている
●投資も少額ながら続けている
●貯金もゼロではない
それでも不安が消えない人がいます。これは「足りない」からではなく、全体像が見えていないから起きます。
人は、自分がコントロールできていると感じているものに対しては、強い不安を抱きません。逆に、どこまでやれば十分なのか分からない状態が、不安を増幅させます。つまり、不安を減らすために必要なのは「何をするか」よりも、「どこまでやれば一旦OKなのか」を知ることなのです。
お金の不安は「未来」より「今の不透明さ」から生まれる
将来の不安という言葉は便利ですが、実はその多くは未来そのものを恐れているわけではありません。
本当に不安なのは、
●今の状態で何が起きたら困るのか分からない
●どの選択が正解か判断できない
●相談せずに一人で決め続けている
こうした現在の不透明さです。
だからこそ、将来の数字を細かくシミュレーションする前に、今の家計や選択肢を一度シンプルに整理する方が、よほど不安は減ります。未来を完璧に予測することはできませんが、今の状態を把握することはできます。
「将来が不安だから何もしない」でもなく、「将来が不安だから全部やる」でもない。
「今を分かる状態にする」。それが、最も現実的で、最も効果の高い対策です。
シンプルにすることは、手を抜くことではない
もうひとつ、大切な誤解があります。それは、「シンプルにする=何もしない、考えない」という誤解です。実際はまったく逆で、シンプルにするためには、一度しっかり考える必要があります。
●本当に必要な備えは何か
●逆に、今は不要な心配は何か
●自分の立場では、優先順位はどうなるのか
これを整理せずに行動量だけ増やすと、家計も思考も複雑になります。一方、整理されたシンプルさは、行動を減らしながら安心感を高めてくれます。
将来が不安な人ほど、頑張り過ぎています。
だからこそ、「減らす」「絞る」「やらない」を決めることが、結果的に自分を守ることにつながります。
このコラムを読んだ方へ
もし今、「自分は何から整えればいいのか分からない」「今の選択が合っているのか、一度確認したい」と感じたなら、それはごく自然な感覚です。
私たちが行っているのは、投資や保険を勧める前に、家計と将来の不安をシンプルに整理するためのチェックです。今の不安は何が原因なのか、今はやらなくていいことは何か、逆に先送りすると困ることは何か。これを整理するだけでも、将来への見え方は大きく変わります。
将来のために悩んでいる今を、無駄な不安で終わらせないために。
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