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「年金はもらえない」は誤解?データで見る“将来の年金額”の真実 2025-09-08 12:50:30

「年金はもらえない」は誤解?データで見る“将来の年金額”の真実

 

 

 

 

 

 

はじめに:広がる「年金不信」

 

「どうせ私たち世代は年金なんてもらえない」
30代・40代の方からよく耳にする言葉です。SNSや週刊誌の見出しで「年金制度は破綻寸前」といった刺激的な情報を目にすると、将来への不安が膨らむのも当然でしょう。

しかし実際のところ、公的年金は「破綻」する制度ではありません。財政検証や制度改正によって持続可能性が保たれる仕組みが組み込まれており、「完全にゼロになる」ことは想定されていないのです。では、私たちは実際にどのくらいの年金を受け取れるのでしょうか?そして、老後の生活費は年金だけで足りるのでしょうか?データから冷静に読み解いてみましょう。

 

 

 

 

 

「年金はもらえない」と言われる理由

 

なぜこれほどまでに「年金はもらえない」という不安が広がったのでしょうか。背景には大きく3つの理由があります。

 

 

(1) 少子高齢化の進行

 

日本は急速な少子高齢化が進んでおり、現役世代が高齢世代を支える「賦課方式」の年金制度にとって、人口構造の変化は大きな課題です。2060年には国民の約40%が65歳以上になると予測され、若い世代ほど「自分たちの負担ばかり増えるのでは」と感じやすいのです。

 

 

 

(2) 報道の影響

 

マスコミやネットニュースは「年金カット」「年金破綻」といったセンセーショナルな表現を使いがちです。そのため「実際には減るだけ」であるはずの話が「ゼロになる」という誤解にすり替わって広がります。

 

 

(3) 将来の生活設計への不透明感

 

若い世代は自分の老後生活を具体的にイメージしにくいものです。その漠然とした不安と、制度への不信感が合わさり「年金不安神話」が定着してしまいました。

 

 

 

 

 

実際にいくらもらえる?最新データをチェック

 

では実際に、どのくらい年金を受け取れるのでしょうか。厚生労働省や日本年金機構の公表データを見てみましょう。

 

 

●国民年金(老齢基礎年金)
満額で年間約80万円(月額約6万6,000円)
→ 自営業やフリーランスの方が中心

 

●厚生年金(会社員・公務員)
平均で月額約14万円前後
→ 加えて基礎年金もあるため、合計で月20万円程度となるケースも

 

●夫婦2人世帯のモデルケース
平均的な会社員夫婦では、合算して月22〜23万円程度

 

 

一方、総務省「家計調査」によると高齢夫婦世帯の生活費は月25〜27万円が平均です。つまり、標準的な年金額では数万円の不足が生じるのが現実です。

 

 

 

 

 

「年金は足りない」が本質

 

ここで重要なのは、年金は「もらえない」わけではなく「足りない」という事実です。
つまり、老後の生活設計においては「年金を基盤」としつつ、「不足分をどう埋めるか」が課題となります。

 

不足分を補う手段としては、以下のような選択肢があります。

 

 

●現役時代からの貯蓄・資産形成

●iDeCoやNISAなど税制優遇制度を使った運用

●個人年金保険や就業不能保障での備え

 

 

老後資金準備の議論で有名になった「老後2,000万円問題」も、実はこの「不足分をどう埋めるか」を示したものであり、年金がゼロになるわけではありません。

 

 

 

 

 

制度を正しく理解すれば安心につながる

 

「どうせもらえない」と思い込んでしまうと、制度の活用チャンスを逃してしまいます。知っておくと安心できるポイントを整理してみましょう。

 

(1) 繰上げ・繰下げ受給制度

 

年金は原則65歳から受け取りますが、受給開始を繰り下げれば最大84%増額となります。長寿化が進む現代では「長く生きるリスク」を逆に活かせる制度です。

 

 

 

(2) 遺族年金や加給年金

 

配偶者や子どもに対して支給される遺族年金や、一定条件で上乗せされる加給年金など、見逃されがちな制度も存在します。

 

 

 

(3) 自営業者の付加年金や国民年金基金

 

月400円の付加年金で将来的に2倍以上の年金増額になる仕組みや、国民年金基金による上乗せ制度も、自営業者にとっては重要な選択肢です。

 

 

 

 

 

30代・40代が今からできる3つの対策

 

では実際に、現役世代が老後に向けてできることは何でしょうか。

 

①資産形成を始める

iDeCoやNISAといった税制優遇を使い、長期・積立・分散で投資を行うことが最も効率的です。

 

 

 

②リスクへの備えを整える

病気やケガで働けなくなれば、年金どころか現役時代の収入が途絶えます。就業不能保障や医療保障で「働ける期間」を支えることが重要です。

 

 

 

③生活コストの最適化

老後資金の準備は収入を増やすだけでなく、支出を減らすことでも可能です。保険の見直しや住宅ローンの返済計画も、老後資金を左右する要因になります。

 

 

 

 

 

年金だけに依存しない「人生100年時代」の考え方

 

ここでさらに押さえておきたいのが、「人生100年時代」における働き方や生活設計の変化です。

かつては60歳で定年し、20年ほどの老後を年金で暮らすのが一般的でした。しかし今は65歳まで働く人が増え、70歳以降も継続雇用や副業で収入を得る人も珍しくありません。

 

●健康寿命の延び → 医療の進歩により、70代でも元気に働ける人が多い

●働き方の多様化 → フリーランスや在宅ワーク、副業など収入源を確保しやすい

●「生涯現役」志向 → 仕事を続けること自体が生きがいにつながるケースも

 

つまり、年金だけで老後を考えるのではなく、「年金+働ける期間の延長+資産形成」の3本柱で考えるのが現実的です。

この発想を持つことで「年金はもらえないから将来が暗い」ではなく、「年金を土台にどう上乗せするか」という前向きな発想に変わります。

 

 

 

 

 

まとめ:年金は「ゼロ」ではなく「基盤」

 

年金制度は確かに将来的に給付水準が調整される可能性はあります。しかし、「もらえない」という極端な不安は誤解です。公的年金は老後生活の“土台”であり、完全に消えることはありません。

大切なのは「足りない分をどう準備するか」。
早めに資産形成や保障の備えを始めることで、年金不安を“現実的な対策”へと変えられます。

「年金はもらえない」と諦めるのではなく、「年金+自分の準備」で老後の安心をつくる――これが、30代・40代から始める最も賢いライフプランです。

 

 

 

 

 

あなたの将来設計を一緒に考えませんか?

 

年金制度や老後資金の準備は、一人で考えても不安が尽きません。

 

●「自分はいくら年金をもらえるの?」

●「不足分を埋めるには何をすべき?」

●「iDeCoやNISA、保険はどれを選ぶのが最適?」

 

こうした疑問を解決するために、ファイナンシャルプランナーとの相談が有効です。将来の年金額の試算から、資産形成や保険の活用方法まで、ライフプラン全体を見渡して一緒に考えることができます。

私たち やさしい保険 では、30代・40代の方の「将来の年金不安」を安心に変えるお手伝いをしています。気軽なご相談から始めてみませんか?

 

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