「健康だから保険いらない」と言っていた友人が入院して気づいたこと Ⅱ 2025-11-14 11:25:11

「健康だから保険いらない」と言っていた友人が入院して気づいたこと Ⅱ
―“健康神話”を信じたままでは守れない現実―
目次
■「自分は大丈夫」——そう言っていた彼が倒れた
数年前、大学時代の友人A君と久しぶりに会ったときのこと。
話題はなぜか「保険」の話になりました。
私が「そろそろ医療保険くらいは考えといた方がいいよ」と言うと、
彼は笑って言いました。
「いや〜、俺めっちゃ健康だし、病院なんてほぼ行ったことないから大丈夫でしょ!」
彼は運動もしていて、健康診断もオールA。
確かに、当時は何の心配もないように見えました。
しかし、1年後。
そのA君から突然、LINEが届きました。
「入院してる。まさか自分がなると思わなかった。」
■健康は「今の状態」でしかない
入院の原因は“急性膵炎”。
前日まで普通に仕事をしていたのに、
翌朝には救急車で運ばれ、即入院だったそうです。
「昨日まで元気だったのに」
——それが現実でした。
しかも、A君は入院にかかった費用を聞いて驚きました。
●入院:10日間
●自己負担:約13万円
●会社を休んだことでの収入減:約10万円
たった10日で、20万円以上の損失。
「健康だから保険いらない」と言っていた彼は、
退院後、真っ先に医療保険を検討したそうです。
■“健康信仰”が生む3つの誤解
A君のように、「健康だから保険いらない」と考える人は少なくありません。
でも、そこには危険な誤解があります。
① 「健康=将来も安心」という誤解
今健康でも、将来どうなるかは誰にもわかりません。
がん、心筋梗塞、脳卒中はある日突然やってきます。
特に40代以降の発症率は一気に上がります。
② 「医療費は高額療養費制度で何とかなる」という誤解
確かに、医療費の自己負担には上限があります。
でも、「差額ベッド代」「食事代」「通院交通費」「休業中の生活費」など、
制度の対象外の出費が多いのです。
A君の場合も、入院費の約4割は制度対象外でした。
③ 「保険料がもったいない」という誤解
毎月数千円の保険料を惜しんで、
いざというとき数十万円単位で出費する。
これは“節約”ではなく“先延ばしリスク”です。
■「健康=資産」だからこそ、守る仕組みが必要
私たちは「お金を貯める」ことには熱心でも、
「健康を守るための仕組み」には無頓着になりがちです。
でも考えてみてください。
どんなに貯金があっても、
自分が働けなくなったら家計は一気に傾きます。
逆に、万が一の備えがあるだけで、
「お金の不安」に縛られず、
“治療に専念できる安心”が得られるのです。
■FPが見た「後悔する人」と「助かった人」の違い
私がこれまで見てきた中で、
保険に入って後悔した人はいません。
後悔するのは、「入っていなかった人」だけです。
実際、入院やがん治療を経験した方からよく聞くのは、
こんな言葉です。
「もっと早く入っておけばよかった」
「お金の心配がなかったから、気持ちが全然違った」
特に30〜40代での発症は、
「まだ早い」と思っていた人がほとんど。
だからこそ、“健康なうちに”こそ備える価値があるのです。
■医療保険だけじゃない、“働けなくなるリスク”にも注意
入院だけでなく、長期で働けなくなるケースも増えています。
がん治療の通院化、うつ病などのメンタル疾患、
慢性疾患による休職——
こうしたリスクに備えるのが、
「就業不能保険」や「所得補償保険」です。
健康で働けることが前提の時代では、
“働けないリスク”への保険が、これからの常識。
つまり、
「健康だから保険いらない」ではなく、
「健康だからこそ、今しか入れない」
というのが正しい考え方です。
■「健康でいられるうちに、備える」が最強の戦略
A君も、退院後にこう言っていました。
「健康な時ほど、保険の話を真剣に聞いてなかった。
でも、健康な時しか入れないってこと、今なら痛いほどわかる。」
保険は“病気になってから入るもの”ではなく、
“健康なうちにしか入れないもの”。
そして、健康でいられる今だからこそ、
最適なプランを選び、将来の安心をつくれるのです。
■あなたの“健康”を、仕組みで守るという選択
保険は「不安を煽るもの」ではなく、
「安心をデザインするツール」です。
健康な今こそ、次の3つを考えてみてください。
- 入院したら、どれくらい家計に影響が出るか?
- 会社の健康保険や共済だけで足りるか?
- もし働けなくなったら、生活費は何ヶ月分持つか?
これを具体的に“数字で見える化”するだけで、
あなたの家計リスクは明確になります。
■まとめ:「健康だからいらない」ではなく「健康だから備えられる」
健康でいる今こそ、
将来への備えを“選べる自由”があります。
●病気になってからでは入れない
●入れても条件がつく
●家計の余裕がある今こそ無理なく備えられる
これが、FPとして多くの現場を見てきた結論です。
「健康な自分を守る」のではなく、
「未来の自分を守る」ための保険。
それが本当の“安心”につながります。
■健康な今こそ、あなたに最適な備えを一緒に設計しませんか?
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