FPが見た“後悔しない人”の共通点 2025-11-12 12:12:38

FPが見た“後悔しない人”の共通点
目次
―未来の安心は「知識」より「行動習慣」で決まる―
保険相談をしていると、いろいろな家庭と出会います。
年収が高い人も低い人も、独身も共働きファミリーも。
しかし興味深いのは、「収入」や「職業」といった外側の条件より、
“後悔しない人”には明確な共通点があるということです。
同じ30代でも、後になって「助かった」「早く知ってよかった」と言う人と、
「もっと早くやっておけばよかった」と嘆く人に分かれます。
その差は、実は非常にシンプルな“習慣”の違いから生まれています。
現場で数百件以上の相談を見てきた視点から、
後悔しない人が必ず持っている3つの共通点を紹介します。
■共通点①「数字」を直視する
後悔しない人は、家計の数字と向き合うのが早い。
「なんとなく大丈夫」と思い込みに頼らず、
自分の現状を見える化している人です。
例えば、こんな行動習慣があります。
●毎月の固定費を把握している
●保険料がいくらで、何の保障か説明できる
●年間の貯蓄額の目標がある
●家計簿アプリを利用している
反対に、後で後悔する人ほど、
「なんとかなるでしょ」
「今は忙しいから後で見直す」
と、“曖昧なまま”にしてしまいます。
数字を知らないと、ライフイベントが来た瞬間に
“足りないもの”が一気に噴き出します。
教育費、住宅ローン、老後資金、親の介護…。
どれも事前に準備できるものなのに、
後悔する人は「気づくのが遅い」のです。
数字を見ることは怖いかもしれませんが、
“現実を知ることが最大の武器”。
どれだけ収入があっても、数字を見ない人は結局お金に振り回されてしまいます。
■共通点②「小さく始める」
後悔しない人は、とにかくスタートが早い。
投資でも保険でも貯金でも、
「完璧になってから始める」ではなく、「できる範囲から始める」
という姿勢が共通しています。
積立NISAを月1万円から始める。
保険を必要最低限に整える。
まず生活防衛資金を3ヶ月分貯める。
毎年、1つだけ固定費を見直す。
大きな改革ではなく、続く範囲の“小さな一歩”。
これを淡々と積み重ねていく人が強い。
逆に後悔する人は
「時間ができたら」「収入が増えたら」「来年こそやる」
と、行動を後回しにしてしまいます。
結果、子どもが大学に入る頃に教育費が足りず慌てたり、
病気になってから保険を考えて加入できなかったり、
住宅ローンに生活が圧迫されて後悔したり…。
後悔は“準備不足の時間差攻撃”のようにやってきます。
行動量より“スタート時期”。
この差が10年後、20年後に大きな違いとして現れるのです。
■共通点③「相談する相手」を持っている
後悔しない人は、情報を独りで抱え込まない。
YouTube、SNS、ネット記事――情報は溢れていますが、
「自分にとってベストな選択」がどれかは、
結局ネットでは判断できません。
後悔しない人ほど、
“相談できる人を持つ”
ことに価値を置いています。
●疑問があればFPに聞く
●証券口座の選び方を専門家に相談する
●保険の見直しはプロと一緒に比較する
●将来のライフプランを第三者と話す
信頼できる相談相手がいると、
自分では気づかない“穴”や“リスク”を埋めてもらえる。
そして、状況が変わるたびに修正しやすい。
実は、「相談する」は節約の最強技術です。
無駄な保険に毎月5,000円払っていたとしたら、
年間6万円、10年で60万円の差になります。
後悔しない人は、そのリスクを早い段階で摘み取っているのです。
■共通点④「“想定外”を想定している」
後悔しない人は、良い意味で“慎重な人”です。
「病気にならない」「収入は安定していく」「夫婦関係は永遠に続く」
と、楽観的に考えすぎることがありません。
特に30代は、健康で働ける時間が長く、
「自分には関係ない」と思いがちな年代。
しかし後悔しない人は、
人生には“避けられない変化”があることを理解しています。
〇転職で収入が変わる
〇子どもが増える
〇親の介護が発生する
〇病気で働けなくなる
〇物価が上がる
〇税制が変わる
こうした変化を“自分事として捉えている”ことが共通点。
だからこそ、
「もしもの時、家計はどうなる?」
「その時の備えは十分?」
という視点で考えられる。
結果、後で慌てることがなくなります。
■共通点⑤「“情報の取捨選択”ができる」
今はSNSやYouTube、ブログなど、
お金に関する情報があふれています。
しかも、その多くが“極端”です。
「貯蓄型保険は全部損」
「投資しない人はバカ」
「住宅ローンは変動一択」
こうした発信者の“主張”が独り歩きする時代。
後悔しない人は、そこに流されません。
情報を見た時に、まずこう考えます。
「自分の状況に当てはまるか?」
一点の情報ではなく、複数の視点から判断する。
そして、わからない部分は専門家に確認する。
逆に後悔する人ほど、
「誰かの正解=自分の正解」と勘違いしてしまいがち。
結果的に、必要な保障を削ったり、
合わない投資を始めてしまうケースもあります。
後悔しない人は、情報に“振り回されない”。
これが、現代のお金の世界で最強のスキルです。
■共通点⑥「夫婦でお金を“共有”している」
FPとしてひしひし感じるのがここ。
後悔しない家庭は、夫婦で情報共有ができている。
お金の話をタブーにせず、オープンに話しています。
〇家計の現状
〇貯蓄目標
〇保険の内容
〇将来の計画
〇教育費どうするか
〇老後資金の考え方
これらを夫婦で共有しているだけで、
後悔の可能性は大幅に減ります。
逆に、後悔する家庭はこんな状態になることが多い。
保険の内容を片方だけが把握している
家計管理が片方に丸投げ
相手が何にいくら使っているかわからない
ライフプランを話したことがない
そしていざ問題が起きた時、
「こんなはずじゃなかった」と後悔します。
■後悔しない人は「完璧ではない」が、「軌道修正がうまい」
ここが最も大きなポイント。
後悔しない人は、最初から完璧にできているわけではありません。
間違えることも、判断を誤ることもあります。
ただし、
間違いや変化に気づいたら、すぐ修正する
という姿勢が圧倒的に強い。
〇毎年保険証券を見直す
〇投資のリスク配分を調整する
〇収入が変われば保障も変える
〇ライフイベントごとに相談する
「動き続ける」ことが、後悔しない人生をつくります。
逆に後悔する人は、「一度決めたら放置」。
10年前のままの保障、古い金融商品、時代に合わない設計…。
その“放置”が、後で大きな不安につながっているのです。
■FPとして実感する「後悔しない家族の空気感」
数多くのご家庭を見てきて思うのは、
後悔しない家庭には“良い意味での余裕”があります。
それは、収入の多さではなく、
不安を減らす仕組みがあるからです。
何かあっても対応策がわかっている
必要な保障が整っている
子どもの教育費の見通しがある
老後資金の計画がある
家族の会話がある
こうした“安心感の設計”が、後悔しない人生を作っています。
■“後悔する人”の典型パターン
反対に、後で大きな後悔をしてしまう人には、よくあるパターンがあります。
●保険は「なんとなく」で加入して中身を把握していない
●投資を始めたいが「怖い」と言って5年も動けない
●家計管理を妻(または夫)に丸投げ
●必要保障額を計算したことがない
●ライフイベント表を作らない
これらは、収入の多い少ないに関係なく起きます。
そして、家庭の状況が変わったときに
“何も準備していなかった”事実が露わになり、大きな後悔につながるのです。
■後悔しない人が実践している「3つの小さな習慣」
FPの目線から見ると、後悔しない人は特別な才能があるわけではありません。
やっていることはシンプルで共通しています。
習慣1:年に一度「家庭の決算」をする
1年間の収支を振り返り、
保険・投資・貯蓄のチェックをする。
これだけで“見落とし”が一気に減ります。
習慣2:固定費を「役割」で分類する
・生活費
・保障
・将来のための積立
・娯楽
この4つに分けるだけで、家計が一気にクリアになります。
習慣3:専門家と継続的な関係を持つ
定期的に相談することで、
状況に合わせた調整がスムーズにできる。
いざという時に“自分のことをわかってくれている人”がいる安心感は大きいのです。
後悔しない人がしていることは、
〇数字を見る
〇小さく始める
〇投げずに相談する
〇想定外を想定する
〇情報を取捨選択する
〇夫婦で共有する
〇継続的に軌道修正する
どれも今すぐ誰でも始められる習慣です。
人生のお金は“知識より習慣”。
習慣を変えるだけで、未来の不安は大きく減らせます。
■:あなたの“後悔しない習慣”、今日から一緒に作れます
やさしい保険の面談では、
“必要なものだけ”を整理し、
あなたの家庭に最適なプランを一緒に作ることを基本にしています。
〇無駄な保険を整理し、必要な保障だけに絞る
〇投資・貯蓄とのバランスをライフプランに合わせて調整
〇夫婦での話し合いポイントを明確化
〇1年に1回の「家庭決算」を一緒にチェック
相談しながら軌道修正を続けることで、
「後悔しない家族」の習慣が自然に身についていきます。
「今の選択が、10年後の安心につながる」―その感覚をぜひ体験してください。
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