COLUMNお役立ち保険コラム

がん保険は“治療費”のためじゃない?本当の加入理由は“生活費の防衛”だった 2025-08-25 13:02:11

がん保険は“治療費”のためじゃない?本当の加入理由は“生活費の防衛”だった

 

 

 

 

 

はじめに

 

「がん保険は、がんになったときの高額な治療費をカバーするためのもの」
多くの人がそう思っています。しかし、この考え方は半分正解で、半分間違いです。

実は、がん保険の本当の役割は治療費の補填よりも、生活費の防衛にあります。
がんになると、医療費以上に「収入の減少」や「生活コストの増加」が家計を圧迫します。
今回は、その意外な事実と、がん保険の新しい選び方を解説します。

 

 

 

 

 

①公的医療制度で治療費はある程度カバーできる

 

まず知っておきたいのは、日本の公的医療制度が非常に充実しているということ。
健康保険の高額療養費制度を使えば、がん治療の自己負担額は月数万円程度に抑えられます。

 

 

例:年収500万円の会社員の場合、1カ月の自己負担上限は約9万円。
たとえ200万円の治療費がかかったとしても、患者が実際に払うのは数カ月分の自己負担額です。

つまり、がん治療の直接的な医療費だけを見れば、公的制度でかなりの部分がカバーできるのです。

 

 

 

 

 

②がんで一番怖いのは“収入の減少”

 

それでもがん保険が必要とされる理由は、医療費ではなく働けなくなる期間の収入減です。

 

実例:40代会社員のケース

Aさん(42歳・会社員・子ども2人)は、がんと診断され約8カ月間の休職を余儀なくされました。
治療費は高額療養費制度でまかなえましたが、傷病手当金は月収の3分の2程度。さらに残業代やボーナスもゼロに。
結果、毎月の収入は実質4割減少し、住宅ローンや教育費の支払いが重くのしかかりました。

 

 

 

 

 

 

③生活コストの増加という二重苦

 

がん治療は通院や自宅療養が増えており、それに伴う「想定外の支出」も発生します。

 

●通院の交通費(電車・タクシー代)

●治療に合わせた特別な食事・サプリ代

●家事や育児の外部委託費(家事代行、ベビーシッター)

●遠方の病院での宿泊費・食費

 

これらは公的制度ではカバーされません。
収入は減るのに支出は増える——これこそが、がん患者の家計を苦しめる最大の要因です。

 

 

 

 

 

④がん保険は“生活費を守る保険”だった

 

近年のがん保険には、「診断給付金」という一時金が含まれることが多く、これは使途が自由です。
つまり、このお金を生活費の補填に充てることができます。

 

 

診断給付金の活用例

 

●住宅ローンや家賃の支払い

●子どもの学費や習い事費用

●生活費の補填

●家事・育児サポートサービスの利用

 

 

治療を続けながら生活を維持するための“セーフティネット”として、がん保険は機能しているのです。

 

 

 

 

 

⑤若い世代こそ加入すべき理由

 

がんは高齢者だけの病気ではありません。
国立がん研究センターによると、30代・40代でも年間数万人ががんと診断されています。

しかもこの世代はローンや子育て費用が重なり、がんによる収入減の影響が大きい世代。
健康なうちに加入すれば保険料も安く、保障も手厚くなります。

 

 

 

 

 

⑥保険選びの新基準は“生活保障力”

 

がん保険を選ぶ際は、入院給付金だけでなく以下を重視しましょう。

 

 

●診断給付金の金額(生活費数カ月分を目安に)

●複数回受け取れるか(再発・転移にも対応)

●就労不能給付金の有無(働けない期間の収入補填)

 

 

医療費補填型ではなく、生活維持型の保険を選ぶのがポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

⑦加入を後回しにして後悔したケース

 

がん保険は「いつか入ればいい」と思いがちですが、健康なうちしか加入できません。
実際、加入を後回しにして後悔するケースは少なくありません。

 

 

ケース1:健康診断で再検査が出たBさん

 

Bさん(38歳・自営業)は、「まだ若いから大丈夫」と思い、がん保険の加入を先延ばしにしていました。
ところが健康診断で再検査となり、精密検査の結果「経過観察」と診断。
この時点で新規のがん保険には加入できず、必要な時に保障を持てない状況に。

「元気なうちに入っておくべきだった」という言葉は、多くのFP相談で耳にします。

 

 

 

 

 

⑧保険があることで得られる“心理的余裕”

 

がん保険の診断給付金は、経済的な助けになるだけでなく心の安定にもつながります。

お金の心配が減ると、

 

●治療方法の選択肢が広がる(最新治療やセカンドオピニオンも検討   可能)

●仕事復帰を焦らず、回復を優先できる

●家族も経済的な不安から解放される

 

 

精神的余裕は治療の成果にも影響を与えると言われています。
「お金が理由で治療を妥協する」という最悪の事態を避けるためにも、生活費を守る備えは重要です。

 

 

 

 

 

⑨働き方の多様化で高まる必要性

 

近年、フリーランスや個人事業主、副業をしている人が増えています。
これらの働き方は収入の安定性が低く、会社員のような傷病手当金がない場合も多いです。

例えば、フリーランスのCさん(35歳・デザイナー)は、がん治療で3カ月休業し、その間の収入はゼロ。
がん保険の診断給付金200万円で生活費を賄い、治療に専念できたと話しています。
こうしたケースでは、がん保険はまさに生命線となります。

 

 

 

 

⑩「医療保険だけで十分」という誤解

 

一部の人は「医療保険があるからがん保険はいらない」と考えます。
しかし医療保険は入院日数や手術の回数に応じて支払われるため、短期入院・長期通院が中心のがん治療では十分な給付が受けられないことも。
がん保険の診断給付金は入院・通院の有無に関係なく一括で支払われるため、柔軟に生活費に充てられます。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

がん保険は単なる「治療費の補填」ではなく、生活費のセーフティネットとしての価値が高まっています。
高額療養費制度で医療費はある程度カバーされますが、収入減や生活費の増加は別問題。
さらに、働き方の多様化や若年層の発症増加もあり、早期加入の重要性は年々高まっています。

もしあなたが「まだ若いから大丈夫」と思っているなら、それは危険な先延ばしです。
元気なうちに、生活を守るための備えを整えておくことが、未来の安心を作ります。

 

 

行動への一歩

\やさしい保険の無料相談はこちら/
がん保険の見直しや新規加入は、健康なうちがチャンスです。
生活費を守る視点から、あなたに最適なプランをプロのFPが提案します。

 

  • カテゴリ
  • アーカイブ
家計も、保険も、資産運用も! 大事なお金のこと、
どなたでもお気軽にご相談ください。

やさしい保険は、税金・年金・保険・ライフプランなど
大事なお金のことを「お金のプロ」に
無料でご相談いただけるサービスです。

[相談は無料]お気軽にお問い合わせください