「子どもに相続させたくない」親が急増中?理由と対策を解説 2025-07-25 11:24:32
「子どもに相続させたくない」親が急増中?理由と対策を解説
目次
はじめに:えっ、相続したくない?親の“本音”が変わってきた
「いずれは実家を相続するだろう」
「子どもには財産を残してやりたい」
そんな“当たり前”が、いま大きく変わりつつあります。
最近、「子どもに財産を相続させたくない」「むしろ相続させるのが不安」という親世代の声が増えているのです。
いったいなぜ、親は子どもへの相続をためらうのでしょうか?
その背景には、意外な社会変化と、親子間の“見えないミゾ”がありました。
この記事では、「相続したくない親」が増えている理由と、問題をこじらせないための具体的な対策を解説します。
なぜ「相続させたくない」親が増えているのか?
理由①:子どもが“お金にルーズ”で不安
「毎月ギリギリの生活をしている」
「浪費癖がある」
「借金があるのに反省していない」
このような状況を見て、「財産を残しても使い方を誤るだけでは?」と心配する親は少なくありません。
とくに最近では、投資トラブルや詐欺被害、ギャンブル依存といった問題もあり、「うちの子にまとまったお金を渡すのが怖い」という声が増えています。
理由②:親自身が“老後資金”に不安を抱えている
年金だけでは生活が厳しい、介護費用が心配、入院や施設への入居費用が読めない──。
そんな状況の中で、「子どもに相続するより、自分の老後に備えたい」という考え方にシフトする親も増加中です。
また、親自身が長生きするほど、“資産を持ち続けるリスク”と“生活資金の必要性”が反比例するというジレンマも背景にあります。
理由③:家族関係の変化(絶縁・疎遠・不仲)
「長年連絡を取っていない」
「結婚や育児、価値観をめぐって衝突した」
「介護にも協力してくれなかった」
こうした感情的な理由で、「もう相続なんてしたくない」という親が増えています。
特に高齢者の間では、「死後に揉めてほしくないから、最初から渡さない選択をする」という考え方も出てきています。
実はトラブルも多発!“相続させない”選択の落とし穴
「相続させたくない」と思っていても、それを正しい形で準備しないと大きなトラブルになる可能性があります。
ケース①:遺言がなく、相続トラブルに発展
ある母親は「長男にだけ相続させたい」と考えていましたが、遺言書がなかったため、法律通りに分配されてしまい、次男と長男が険悪な関係に。
生前の思いも伝わらず、親の本意とは真逆の結果になってしまいました。
ケース②:実家が“負動産”化し、子どもが困る
「価値のない実家」を無理に相続させたことで、子どもが固定資産税・解体費・管理費などの負担を抱えるという事例も増えています。
親としては「思い出がある家を残したい」と思っていても、子どもからすれば“いらないお荷物”というケースもあるのです。
対策①:「意思」を明確にする遺言書の活用
一番のポイントは、「自分の考えを法的に有効な形で残すこと」です。
- 公正証書遺言:法的効力が高く、家庭裁判所の検認が不要
- 自筆証書遺言:費用がかからないが、書き方に注意が必要
「長男には土地だけを」「次男には預貯金を」「この人には一切相続させない」など、具体的に記すことで、トラブルを未然に防げます。
また、「なぜこのように分けたか」という“付言(ふげん)”を添えることで、家族へのメッセージや本心を伝えることもできます。
対策②:遺留分への配慮を忘れずに
「全財産を第三者に譲る」
「一人の子どもだけに相続させる」
このような遺言も可能ですが、民法では「遺留分」という最低限の取り分を保障する制度があります。
遺留分を侵害された相続人は、「遺留分侵害額請求」ができるため、最終的に争いになる可能性も。
法的なトラブルを防ぐためには、相続対象者全員への配慮と、専門家への相談が不可欠です。
対策③:「相続しない」ための生前対策も有効
「相続させない」のではなく、「最初から持たせない」選択肢もあります。
- 生前贈与:信頼できる人に必要なタイミングで資産を渡す
- 家や土地の売却:現金化して自分の老後資金や寄付に充てる
- 家族信託:財産管理を信頼できる家族に任せる仕組み
これらの方法は、“争族(そうぞく)”を未然に防ぐための実践的な選択肢です。
まとめ:「子どもに残さない」ことも、親の愛のかたち
「相続=必ず子どもに残すもの」という時代は、もう終わりつつあります。
本当に大切なのは、「自分の意思をきちんと伝えること」。
そして、家族がそれを尊重し合える関係を築くことです。
- 相続は、財産の話ではなく“信頼と関係性”の話
- 相続をめぐる争いは、相続額に関係なく起こる
- 「相続させたくない」と思ったときこそ、早めの準備がカギ
“残さない”という選択も、実は立派な“親心”なのです。
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